これからよろしくお願いします

弁護士堀康司(常任理事)(2000年12月センターニュース153号情報センター日誌より)

 はじめまして。

 

  このたび医療事故情報センターの嘱託として仕事をすることになりました堀と申します。これから2年間、名古屋においてセンターの運営実務に携わることとなりました。微力ではありますが、一生懸命取り組みたいと思いますので、どうか宜しくお願いいたします。


  私は弁護士4年目の30歳です。修習期は49期、司法研修所が湯島から和光市に移転して2代目の修習生、という年代にあたります。私は生まれも育ちも名古屋なのですが、大学入学時に上京し、修習中も含めてつい先頃までずっと東京で生活していました。


  医療事故訴訟に関心を持つようになったきっかけについては、実ははっきりとしたものがあるわけではなく、どうして?という質問を受けた際には返答に窮することもしばしばです。

  いろいろ思い起こしてみたところ、修習生になった際、いろいろな弁護士の仕事の一つとして医療事故訴訟という分野があることを知り、漠然とした関心を持つようになった頃、実務修習先の指導担当弁護士のご厚意で徳島で開かれた医療問題弁護団・研究会全国交流集会に参加できることとなったのですが、その際に目にした参加者の方々の姿勢が自分が法律を勉強し始めた頃にイメージしていた弁護士像にぴったりと符合したことが、一つのきっかけのような気がします。


  修習修了後は、東京の吉川総合法律事務所に就職し、吉川孝三郎弁護士の下、新人弁護士としてのスタートを切り、この10月まで医療事件を初めとする様々な業務について、指導を受けて参りました。

  この間、いろいろな医療事故についての相談を担当し、実際に訴訟事件もいくつか担当するという経験を得ることができたのですが、実際に担当してみて、思った以上に大変な仕事であることを身に沁みて感じるとともに、医療事故に関連する問題の大きさ、根の深さなどをも思い知らされました。また、全国交流集会や海外視察などの際に、個性あふれる全国各地の諸先輩の取り組みを見聞きするにあたって、自分自身、より一層の専門性を身につける必要があることを痛感させられました。


  そんな折りに、医療事故情報センターの嘱託弁護士として働いてみないかというお話をいただき、このたび名古屋において新たなスタートを切ることとなった次第です。医療事故訴訟を学ぶためのまたとない機会をいただいたことに深く感謝の念を申し上げます。また、私の勝手な希望にも関わらず快く名古屋へ送り出して下さった吉川先生には、この場をお借りして心より御礼申し上げます。


  これからは400名を越える全国の医療事故情報センターの会員の方々の手となり足となって、医療事故訴訟に関連するさまざまな業務をお手伝いさせていただくことなります。

  まだまだ全くの駆け出しですので、どのようなお役に立てるかわからないような状態ではありますが、会員の方々からいろいろなアイデアを出していただいて存分に活用していただければ幸いに存じます。

  なお、センターにはほぼ常駐する予定ですので、お気軽に声をおかけください。


  それでは、これからの2年間、どうかよろしくお願いいたします。