2001年9月1日発行 通巻162号
ドクターインタビュー
医師と法律家の情報交換を
今井 秀一(いまい しゅういち)さん
インタビューを終えて
訴訟事例は医療事故全体の氷山の一角に過ぎない面はあるにせよ、医療事故の網羅的調査が行われていない現状を踏まえると、まずは訴訟事例の情報を医療現場にフィードバックする必要があります。法律家の側からも医療現場に向けて積極的に事故の情報を発信し、相互に情報を交換することの大切さを改めて感じました。
ききて 堀 康司弁護士
弁護士リレーエッセイ
患者側弁護士が患者になるとき
五十嵐 裕美弁護士(東京)
判決速報
入院中に右手麻痺(フォルクマン拘縮)が生じたケースについて、総合病院である被告病院に対し、阻血防止、阻血解消等適切な処置を怠ったとした事例(医師に専門外の傷病が生じる可能性がある場合の注意義務を認めた)
今田 俊夫弁護士(岡山)
嘱託日誌
資料収集
堀 康司弁護士(名古屋)
続 医療過誤入門
(4) 相関的判断
上田 和孝弁護士(名古屋)
書評
医療ミス-娘の命を奪われた母親の闘い 久能恒子 著
羽賀 康子弁護士(名古屋)
症例報告 その1
痴呆症の老人がデイケア施設から外出し障害を負った事案で、施設を運営する病院と和解が成立した事例
小野寺 友宏弁護士(仙台)
症例報告 その2
救急入院をして、9時間後に“急性心筋梗塞”で死亡した例で、証人調も鑑定もなく2回の書面の交換で和解した事例
荒木 和男弁護士(東京)
広場
提訴(外科)
坂野 智憲弁護士
和解(脳神経外科)
藤田 紀子弁護士・山田 忠行弁護士・佐藤 正彦弁護士