2003年 総会記念シンポジウム報告書「岐路に立つ医療過誤訴訟」(絶版)

2003年5月24日開催

2003年 総会記念シンポジウム報告書 目次

はじめに

Ⅰ シンポジストの報告

1.患者側弁護士からみた司法制度改革

弁護士 鈴木利廣

東京地裁医療集中部発足の経緯

改革の4つのポイント

審理期間の短縮

鑑定人選任システムの改善

医療訴訟の何が問題か

医学の壁と司法の壁

裁判官の意識改革と問題点

医師型裁判官への危惧

医学界に法と人権を

2.医療側弁護士からみた司法制度改革

弁護士 金田 朗

医療の専門知識をもった裁判官の育成

大阪地裁医事部での審理方式

診療経過一覧表の作成

鑑定に依存しない

鑑定人選任のネットワーク

書面による鑑定人質問

争点整理への積極的な関与

医事部のメリットとデメリット

患者・家族が納得できる解決を

3.鑑定医からみた産科医療訴訟

医師 我妻 堯

なぜ鑑定人の選定は困難か

鑑定人に対する配慮は変化したか

公正・中立な鑑定人は選べるか

鑑定人尋問は不愉快か

脳性麻痺の4条件の問題

日米分娩施設の違い

わが国の仮死児調査

被告鑑定・主張の例

医療側の自衛の動き

産科医療事故の特徴

産科医療事故の減少対策

Ⅱ パネルディスカッション

1.名古屋における医療集中部の現状

2.長野での連絡協議会の様子

3.被告側代理人の対応についての要望

4.裁判官の個性と判決への影響

5.鑑定人に対する人格攻撃・侮辱の実態

6.鑑定人選考の方法

7.複数カンファレンスによる鑑定の評価