事務局長連絡会を開催

弁護士堀康司(常任理事)(2003年10月センターニュース187号情報センター日誌より)

弁護団・研究会の事務局長が意見交換

  先月13日、名古屋において、医療事故情報センターの理事会に先立ち、全国医療問題弁護団・研究会事務局長連絡会が開催されました。この会合は、全国各地の弁護団・研究会の運営実務の責任者が定期的に情報交換することを目的として今年の1月からスタートしたもので、今回が第3回目の会合となりました。

意欲的取組みの数々

  この会合では、毎回、各地における新しい取り組みの様子などが報告されますが、今回も次のような意欲的な活動が紹介されました。

・札幌:医学の基礎について3日間連続の集中勉強会を実施

・埼玉:弁護団結成20周年記念企画を準備中

・東京(医療問題弁護団):産科部会、歯科部会を立ち上げて継続的に活動中

・東京(医療事故研究会):相談者向けにホームページを開設

・横浜:産婦人科医を招いて勉強会を実施

・名古屋:病院を見学合宿を企画し、模型を使った気管内挿管の研修を受けた

・京都:医師向けの脳神経外科手術ビデオを用いた勉強会を開催

・宮崎:病理医を招いて勉強会を実施

各地の裁判所の様子など

  また、各地域では地裁が地元の医療機関との連携を進めていますので、各地裁の動向についても情報交換しましたが、いずれの地域においても裁判所側が医療機関に対して積極的にアプローチを試みており、それぞれの地域で鑑定人を確保しようと言う動きが強まっていることが改めて浮き彫りとなりました。他方で、複数の地域から、医療機関側からも地元案件の鑑定の担当について消極的な意見が出ていることが報告されましたので、地域間相互乗り入れ方式の導入の必要性を再確認する結果となりました。

積極的な御参加を

  以上のほかにも、各地で弁護団・研究会を運営する上での悩みや運営上のノウハウについても率直な意見の交換を行うことができました。

  今後も継続的に会合を重ねて、各地の活動の活性化につなげていきたいと考えていますので、是非、次回以降も沢山の方にご参加いただけることを願っています。

  なお、弁護団・研究会の運営実務担当者の方であれば肩書きを問わずどなたでもご参加いただけますし、日程があわない場合は代理の方でも差し支えありません。また、各地裁の動きについても情報交換をしていますので、弁護団・研究会といった組織の有無に関わらず、各地裁との協議会等のメンバーとなっていらっしゃる方の参加も大歓迎です。詳しくは医療事故情報センターまでお問い合わせ下さい。

<次回以降の開催予定>

第4回 平成15年11月22日 午後~ 宮崎にて(場所未定)

※宮崎での全国交流集会終了後に開催します。


第5回 平成16年1月17日午前11時~ 名古屋にて(医療事故情報センター)

※医療事故情報センター理事会の前に開催します。