センターニュース2005年4月号

2005年4月1日発行 通巻205号

ドクターインタビュー

データから「情報」を引き出す~ヘルスインフォマティクスによる事故分析

テキサス大学健康情報科学大学院アシスタントプロフェッサー

NPO法人ヘルスサービスR&Dセンター(CHORD-J)理事長

青木 則明 さん

 

日本とアメリカを行ったり来たりしながら精力的に活躍されているまじめな印象の医師です。安全な医療を構築していくには、医療事故から学ぶ姿勢が大切ですが、わが国において医療事故の分析手法等は十分な状況とは思われません。青木先生は、医療事故の発生要因の分析や、医療の質の評価の手法等に関し有用な能力を持っていらっしゃいますので、この分野でも大きな役割を果たしてもらいたいと思っています。

ききて 加藤良夫、柴田義朗、堀康司弁護士(愛知県)

弁護士リレーエッセイ

長野県医療問題弁護団の発足

和田 清二 弁護士(長野県)

判決速報

陣痛促進剤オキシトシン投与中に、子宮破裂及び胎児仮死が生じ、児に脳性麻痺の後遺症を残した事案において、医療機関の分娩監視上の過失を認め、損害賠償請求を認容した事例

辻本育子・深堀寿美・小林洋二弁護士(福岡)

症例報告 その1

左腎腎門部の破裂創を見落とし失血性ショックで死亡した事例

近藤幸夫・林秀信弁護士(岡山)

症例報告 その2

心臓カテーテルアブレーション術(不成功)を受けた後、止血措置が不十分であったため、右鼠径部に血腫を生じ、右大腿神経不全麻痺・右下肢機能障害となった事例

間瀬聡・宮前隆文弁護士(愛知県)

症例報告 その3

巨大児分娩の際、吸引・クリステレル圧出法を施行し、肩甲難産に陥り左腕神経叢麻痺の障害を負った事例

羽賀康子弁護士(愛知県)

症例報告 その4

脊椎側彎症の女児に対する胸椎骨端線破壊手術における不適切な対応により、後遺障害が残った事例

高橋直紹弁護士(愛知県)

TOPIC

メトロ挿入した分娩での臍帯脱出事例をお寄せ下さい

久保井 摂弁護士(福岡)

書 評

『カルテ改ざん』 石川寛俊監修、医療情報の公開・開示を求める市民の会編

伊藤 陽児弁護士(愛知県)

嘱託日誌

医療過誤に対する行政処分の動向-民事訴訟判決に基づく処分と処分された医師に対する再教育-

園田 理弁護士(愛知県)