2009年10月1日発行 通巻259号
ドクターインタビュー
死因究明制度について法医学者の立場からの提言
京都府立医科大学 法医学教室 教授
池谷 博(いけがやひろし)さん
京都府立医科大学法医学教室へ2008年4月に教授として赴任され、京都の司法解剖のシステム改革や医療ADRの設立などに取り組んでおられる池谷博先生に、死因究明制度などについてお話しをお伺いしました。
ききて・まとめ 長谷川 彰(京都弁護士会)
弁護士リレーエッセイ
初めての医療過誤事件を終えて
長 宏一(埼玉弁護士会)
症例報告・短信
【その1】 基本的知識の欠如:イレウス(腸閉塞)の放置により、死亡した事例
【その2】 モニター上遅発性除脈等の異常があったにもかかわらず、帝王切開等の対応が遅れ、その結果、胎児は死亡し、本人はDICを発症した事例
静岡医療事故研究会
症例報告 その1
アルコール性肝障害の患者に対する適切な検査を怠ったため、患者が肝癌で死亡した事例
柴田 義朗(愛知県弁護士会)
症例報告 その2
拘置所に未決勾留中の被収容者が糖尿病網膜症を発症するも、適時に光凝固療法ないし硝子体手術がなされず、両眼に視力障害を残した事案
柴田 義朗・園田 理(愛知県弁護士会)
書評
『安全で質の高い医療を実現するために』 医療事故の防止と被害の救済のあり方を考える
景山 智也(愛知県弁護士会)
嘱託日誌
医療界の「公約」から5年~未だ実現しない診療関連死届出制度
堀 康司(愛知県弁護士会)