2010年7月1日発行 通巻268号
ドクターインタビュー
患者主体の医療への意識改革~患者の命を預かる責任感
愛知県がんセンター総長
二村 雄次(にむらゆうじ)さん
2002年8月、名古屋大学医学部附属病院で腹腔鏡下の大腸摘出手術中大動脈を損傷し、大量出血により患者が死亡する事故が発生したとき、当時の病院長であった二村先生は、記者会見で、「逃げない、隠さない、ごまかさない」という基本方針を明らかにして外部委員主導の院内事故調査を実施されました。その後の事故調査のモデルとなった医療安全の取り組みや外科医の現状などを伺いました。
ききて 増田 聖子(愛知県弁護士会)
判決速報
大腸癌術後縫合不全の発見の遅れ等の過失を認め、腹膜炎、敗血症等の治療のため人工呼吸管理下での長期臥床となり生じた廃用症候群による肢体不自由の後遺障害につき、賠償が認められたケース
高田 義之(愛媛弁護士会)
症例報告
常位胎盤早期剥離による胎児仮死の所見がCTG上出現していたにもかかわらず、高次医療機関への転送が遅れ、児に脳性麻痺の後遺障害が残った事例
服部 真尚(東京弁護士会) 細川 大輔(第一東京弁護士会)
医療事故情報センター 正会員総会報告
平成21年度決算報告 平成22年度収支予算 事業報告/事業計画/役員
医療事故情報センター設立20周年記念シンポジウム報告
「多様化する患者側弁護士の役割を果たすために」に参加して
水野 功(愛知県弁護士会)
情報センター日誌
提訴は激減、勝訴的解決の率も下げ止まり~医療安全文化に後退の兆し?
堀 康司(愛知県弁護士会)