柄沢好宣(嘱託) (2018年12月センターニュース369号情報センター日誌より)
報道関係者からの問い合わせ
平成30年も早いもので残すところわずか1か月となりました。
本年は、公私ともに慌ただしい1年となりましたが、それでも、無事にまた1年、センター業務を務めることができましたのも、多くの方々のご理解、ご協力のおかげであると、心より感謝申し上げます。
少しだけ気が早いかもしれませんが、本年のセンター業務を振り返ってみると、本年は報道関係者の方からの問い合わせが目立ったように思います。社会的に関心のある事柄を取材対象として取り上げていると思いますので、報道関係者の方から個別の医療事故や医療安全に関する施策についての問い合わせがあると、社会的にも医療安全に対する関心が少なからずあるのだろうと、大きな励みにもなりました。
医療安全の担い手として
本年も、医療事故に関する報道をしばしば目にすることがありました。
多くは、既に裁判または話し合いにより解決したものが報道されますが、その場合、ついいくらで解決したかという点に注目してしまいがちではないでしょうか。
不幸にして医療事故が起きてしまった場合、そこから学び取るべきことは少なからずあるはずです。どういった診療経過の中でどのようなことが起き、それは何に原因していたのか、そして、今後同じことが起きないようにする術があるのであれば、どういったことをすればよいのか、そうしたことが報道から伺い知ることができれば、医療関係者の間でも広く情報共有ができますし、社会的にも医療安全について関心を持つ良いきっかけともなるはずです。
医療安全に関する情報発信は、センターの活動のひとつでもあります。しかし、センターだけでできることにはどうしても限界があります。やはり、情報発信の最大手は各メディアでもあり、医療安全の重要な担い手のひとつといえるのではないでしょうか。
現に、本年5月26日に開催されたセンター総会記念シンポジウムにおいても、報道関係者としてCBCテレビ特別解説委員・後藤克幸さんに、医療ジャーナリストの視点から特定機能病院監査委員会になにを求めるかといった切り口でご報告をいただきました(なお、このシンポジウムの報告書については、今後、センターホームページに掲載される予定です)。
来年に向けて
このように、各メディアの皆さまには、医療安全の担い手として大いに期待を寄せているところです。センターとしても、メディアで取り上げていただけるよう、来年も実りある活動を継続していければと考えています。
そのためにも、引き続き正会員の皆さま、医療関係者の皆さまには諸々のご協力をお願いすることになるかと存じますが、何卒お力添え賜りますようお願い申し上げます。
本年も1年、大変にお世話になりました。皆さま、良いお年をお迎えください。