2020年5月1日発行 通巻386号
ドクターインタビュー
社会全体の中で精神科治療を見つめる
岡山県精神科医療センター 院長
来住 由樹 さん
岡山県精神科医療センターは、精神科専門病院であり、「断らない医療」を実践するため、精神科救急病床を増床するなど、県内全域の精神科救急拠点として、総合病院、行政機関と連携しながら、24時間365日精神的危機に対応されている病院です。同センターの病院長来住由樹先生にお話をうかがいました。
ききて 松井 健二(岡山弁護士会)
弁護士リレーエッセイ
インフォームド・コンセントに関する文献を通じて考えたこと
牧山 秀登(第一東京弁護士会)
判決速報
妊婦が肺血栓塞栓症や心不全であることを疑った担当医が不十分な検査でこれを除外し、死亡させたことにつき、医療機関の責任が認められた事例
大杉 洋平(千葉県弁護士会)
症例報告 その1
重症心身障害者がショートステイ利用中の食事後に呼吸状態が悪化し救急搬送が遅れて死亡した症例
甲斐 みなみ(大阪弁護士会)
症例報告 その2
被告が経膣分娩から帝王切開に切り替える義務を怠ったため新生児に低酸素性虚血性脳症による脳性麻痺の後遺症が生じたとする訴訟において、被告の過失の存在を前提として裁判上の和解が成立した事例
髙岡 輝征・永井 未希・根本 淳己・五嶋 良順(神奈川県弁護士会)
判例紹介
■事例1 鑑定のために必要な処分としてされた死体の解剖の写真に係る情報が記録された電磁的記録媒体が民訴法220条3号所定のいわゆる法律関係文書に該当するとされた事例
【出典】裁判所ホームページ(https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=89422)
■事例2 検察官等から鑑定の嘱託を受けた者が当該鑑定に関して作成し若しくは受領した文書等又はその写しは,民訴法220条4号ホに定める刑事事件に係る訴訟に関する書類又は刑事事件において押収されている文書に該当するとされた事例
【出典】裁判所ホームページ(https://www.courts.go.jp/app/hanrei_jp/detail2?id=89423)
情報センター日誌
12年目を迎えた産科医療補償制度
堀 康司(愛知県弁護士会)