2020年8月1日発行 通巻389号
ドクターインタビュー
対話に立脚した医療安全の実現を目指して
富山大学附属病院 医療安全管理室 特命教授
長島 久 さん
長島先生は、現在、富山大学附属病院で医療安全の仕事をしておられます。長島先生は、医師と患者のコミュニケーションギャップについて関心を持っておられます。今回は、このギャップをどうしたら埋めていけるのかを考えつつ、インフォームド・コンセントを中心とした患者の人権や医療安全に関してお話を伺いました。
ききて 加藤 良夫(愛知県弁護士会)
弁護士リレーエッセイ
美容医療過誤事件について
甲木 美知子(佐賀県弁護士会)
症例報告 その1
脊柱管狭窄症に対する腰椎後方椎体間固定術を受けた患者に術後生じた硬膜外血腫除去を怠った等の過失があるとして病院を運営する学校法人に賠償を認めた事例
秋山 正行(山口県弁護士会)
症例報告 その2
スキルス性進行性胃癌のため1年3ヶ月前に胃全摘出手術を受けてその後化学療法を受けていた患者が突然激しい下腹部痛のためイレウス疑いで緊急入院し、その翌日に急性膵炎で死亡したが、敗訴的和解が成立した事例
向 和典(鹿児島県弁護士会)
症例報告 その3
心房細動の治療のため、カテーテルアブレーションを受けている際、心タンポナーデが発生したものの、心嚢穿刺等をしないまま経過観察をしていたところ、翌日になって心停止となり、救命されたものの低酸素脳症となり、高度視力障害、認知力の低下など高次脳機能障害を負った事例
加藤 良夫(愛知県弁護士会)・安原 幸彦(第二東京弁護士会)・五十嵐 裕美(東京弁護士会)
情報センター日誌
医療安全文化調査・活用事例の紹介
柄沢 好宣(愛知県弁護士会)