2020年10月1日発行 通巻391号
ドクターインタビュー
重度障害者が希望を持って生きることができる社会を目指して
NPO法人Smile and Hope 理事長
太田 守武 さん
太田守武医師は、自らがALSに罹患しながらも、「NPO法人Smile and Hope」を設立する等難病患者や震災被災者の支援に精力的に取り組まれてきた方です。「医療」、「福祉」、「希望」という単語をキーワードに太田医師にインタビューを行いました。
ききて 足立 啓輔・中村 亮（千葉県弁護士会）
判決速報
抗てんかん薬ラミクタールを添付文書所定の用法用量に違反して投与したことにより患者が中毒性表皮壊死症を発症し死亡した事案につき、大学病院側の反論が全て排斥され、用法用量遵守義務違反および説明義務違反が認められた事例
安東 宏三（東京弁護士会）・飯渕 裕（第二東京弁護士会）
症例報告 その１
知的障害の患者の障害特性を理解せずに、施錠隔離と抗精神病剤の多種大量投与をして悪性症候群を惹起した事例
石口 俊一（広島弁護士会）
症例報告 その２
低ナトリウム、低血糖のために緊急入院となったが、低血糖が補正されず、深夜にせん妄状態になったものの原因検索なくセレネースを投与され、翌朝、副腎クリーゼによる心肺停止となって重篤な後遺症が残存した件
増田 聖子・景山 智也・久保 晴男（愛知県弁護士会）
症例報告 その３
乳幼児が病院の処置台から転落して重度後遺症が残ったケースにつき、転落前に児にSBS３徴候があり虐待があったから因果関係はないとの病院側の主張は原審でも控訴審でも否定され、転落前に児に既存脳疾患があるとして３割の素因減額した原判決の判断は見直され、控訴審で勝訴的和解が成立した事例
向 和典・黒木 健太（鹿児島県弁護士会）
情報センター日誌
医師法に定める「医業」とは～令和２年９月16日最高裁判所第二小法廷決定
柄沢 好宣（愛知県弁護士会）